楽しみのない人生
皆さん楽しみはありますか?おいしい物を食べに行く、お酒を楽しむ、ゴルフ、スキー、ドライブ、コンサート、旅行等様々な物、事があると思います。それらは週単位のものから月単位、年単位のものまであります。生きる上でモチベーションを上げるためにも必要なことです。しかし「足るを知る」を心得ないとそれらは諸刃剣でもあることに注意しなくてはなりません。
今の私には上記のような楽しみがありません。ですがありがたいことに特に不満はないのです。週単位、月単位、年単位の楽しみはなくても人生には、その時、その時での喜びがあるからです。それに気がつく努力を大事にしています。
また昔の不安な時、苦しい時と比べれることが出来ることもありがたいです。これが「若い頃の苦労は買って出もしなさい」と言うことだと思います。(今思い起こすとその時は、不安はありましたが、そんなに苦労している認識はありませんでした)
それは私が秋月院に縁がある20年近く前のことですが、その頃は僧侶ではあるものの住職になれる寺の縁が無く、当然仕事も収入がない時で、住む家もなくなる日が来るかもしれないまた、いずれくる子供の学費等不安だらけの5年強の事を思えば、今は住職になれ、住むことが許される家があり、暖かい布団で休め、おなかいっぱい食べられ、半分の子供は無事に学校を終えることができ、何より元気な身体がある今、幸せを感じます。
ただ見る角度を変え、他の人との暮らしぶりに比べれば、つまらない人生に思う事も出来てしまいます。
今は何にもない平凡な一日に感謝し、毎朝、豊川稲荷様の前で檀信徒の家内安全、祈願者の病気平癒を願いご祈祷を務め、ご本尊様の前で世界の平和、人々の幸せを願い、また亡き方々の菩提を弔っています。そして晩には一日を無事に過ごせた感謝の思いで人々の安寧を願い務めております。「当たり前のことに感謝し、当たり前のことを当たり前に行うこと」を実行しています。
見る角度(考え方)ひとつで心が軽くもなります。それを疑うことなく、繰り返すことが人生を楽に過ごす極意です。
ちなみに私と同じで趣味的な楽しみがない家内はアンケート等の趣味の欄に「仏様のお世話」と書くそうです。
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コメント
「当たり前のことに感謝し、当たり前のことを当たり前に行うこと」良い言葉ですね。私の好きな言葉です。でも実行できない時がまだあります。心の何処かに欲望や期待感があるからだと思っています。修行が足りませんね^^;
投稿: 手島宏典 | 2021年10月10日 (日) 14時52分