正しいお金の使い方
先週小学校六年生の長女が日光へ修学旅行へ出かけました。
そしてお土産を家族六人分、それぞれに買ってきました。また離れて暮らす私の両親、家内の両親にはお守りを買ってきました。
残りのお金は20円しかなく、自分の分はもちろんのこと、塾のお友達の分も買えなかったそうです。
出掛ける前に私は「家族に一つでいいよ」と言っていたのです。
「親の分はよかったのに」と言ったらが、「家族には絶対に買うの」とのことで、しょげてはいませんでした。
ありがとうと言って早速使わしてもらっています。
そんな子に育ってくれてうれしく思います。
事前の説明会では、先生から3000円のお小遣いは多いとの話が出たそうです。内訳が家族に一つ、自分に一つで2000円でと言われたそうです。そこで家内が「お土産は自分のために買うものではなく、留守を守っていてくれる家族、普段お世話になっている方のために買うものです」と言ったそうですが、どうも先生にはその認識が無かったようでした。
皆さんはどう思いますか
ちなみ私は仕事の関係で地方へ出かけた時には、お土産を割とたくさん買ってきます。
正直、必要なものではないし、欲しいものでもないと思います。しかしたくさんあるお土産で何があるかなとワクワクする気持ちはあるのではないかと思います。
そして何より購入によってその地域の方のためになると思うと、普段の暮らしは質素にしても出かけたときはぐらいはと思うのです。
先月でしたか、研修で京都の仏閣を巡った時は、各お寺、ところどころにある賽銭箱でお賽銭に1万円は喜捨できました。そんな自分になれたことがうれしいです。一昔前でしたら、「損、もったいない」と思っていました。
お金の使い方のメリハリは大切です。
お金自身が嫌がる使われ方は三つあります。一攫千金のギャンブルに使われること、生活を派手にする贅沢のために使われること、貯めこまれることです。
お金の流れを溜まらせないために「お金が貯まったから何か買う」のではなく先に他が喜んでくれることに使うことが、お金に困らない生活のコツです。
一見無駄に思うこと、もったいないと思うこと、損と思うことを実践することが実は、幸せな日々のポイントなのです。他のためにお金を出すことで、お金の流れが格段に良くなります。しかしお金が増えても、お金の嫌がる使い方をしないことが大切です。
托鉢といってお坊さんが黒い器を持って立っているのを見かけます。お金を恵んでもらっているのではなく、皆さんのお金の流れをよくするためにお金をもらってあげているのです。ですからありがとうは言いません。逆に出したほうがありがとうというのが正しいのです。
それを喜捨(きしゃ)というのです。喜んで捨てる。お布施も同じです。
現代社会では損と考え、節約したいと考えるところかもしれませんが、実は幸せの近道なのです。
私はお盆には棚経と言ってお檀家様の御宅を読経しに回ります。お布施は千円のお宅もあれば、3万円のお宅もあります。短いお経だから千円という方もあるでしょう。しかし電化製品の出張修理を頼めば1万円以上かかることがざらの現代です。しかしこれは私の修行なのです。千円でも3万円でも私の収入は変わりませんので僧侶としての私が一喜一憂する必要はないのです。
しかし同時に経営者としての立場もありまして・・・
葬儀と直葬、法事、水子供養を行い、墓地、永代供養墓のある川崎市の秋月院へお参りください。 http://www.syuugetuin.com/
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