未来の農業と食料事情

暑い日が続きますが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか？

今朝お経の時「ホーホケキョ」のウグイスとセミの鳴き声が聞こえました。

ここは山寺なのです。

先日悲しい電話がありました。
私たち家族が収入もなく、住む所もないときに、空き家を無償で貸してもらった恩人がいます。その方からの電話です。

今では毎年ジャガイモを一箱送ってきてくれ、子供たちとフライドポテトを作ったりと、とにかくおいしいジャガイモなのです。

「お父さんがもうやめよう（農業）」と言ったそうです。奥さんは腰が曲がり「いつまでつづけるんだろー」と毎年思っていたのですが、ついにご主人の口から出たそうです。今年は（毎年のことですが）気候のせいか大きいものが出来ずに値段も安く儲からないそうです。

日本全国で起こっていることです。

一刻も早く日本の農業を儲かる仕事にしなければ日本の農業就業者はいなくなります。技術の継承が出来なくなります。土地も荒れます。

外国から買えば良いと考える方もあるかもしれませんが、外国で何か起こったら真っ先に食べるものがなくなります。

お金にものをいわせ発展途上国から安く買い、その国以上の暮らしを続けている私たちに対して必ず、その国の人々から不満がでます。そうなれば段々と価格はあがるでしょう。
今一時安く買えているだけです。日本の農業を大切にしなければ必ずその付けはいろいろな形で回ってきます。

私が世の中の流れを変えることは出来ませんが、自分さえ良ければ、自分さえ得すれば良いという考えを押さえ、自分に出来ることを考え探し、正しく今に感謝して過ごしていこうとあらためて思いました。

日本人は何百年と食べてきた日本人の体にあった食べ物があります。形は同じでも見えない気は大きく違います。
多少高くても、量を減らしても日本のものを買って下さい。（明日から困るほどの金額ではないはずです）それが人として、してもよい本当の贅沢です。それと同時に功徳がつむことができます。

農家の方が「農業やっていて良かった」と言える未来が来ることを心より祈念しております。

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